すべての国立小学校には通学範囲が設けられており、出願時または入学時にその範囲に保護者とともに住んでいることが応募の条件となります。

学芸大附属大泉は都内の国立小の中ではその通学範囲が狭い学校だといえます。徒歩または公共機関を使って、自宅から学校までの通学時間を40分以内を受験資格の範囲に設定しています。住所での通学指定はしていませんが、先の大震災以来、通学時間にシビアになったと言われています。ただし、2013年度入試からは出願時に通学圏内に居住していなくても、入学前に転居が決まっていれば誓約書を提出し、受験することができます。※言い換えると合格したら引っ越ししても良いという方は、誰でも受験できるということです。

大泉小は入試の前に抽選があります。過去数年の入試前の抽選結果を分析すると抽選の通過率は9割を超えるため、抽選は通過するものと思って受験準備をしておくことをおすすめします。入試では他の受験生との関わり方をみる内容が必ずあるので、ペーパーだけでなく、行動観察(集団活動)の対策もしておきましょう。
試験を通過すると最終抽選が待っています。ここでの通過率は例年約70%です。
※2020・21年入試ではこの最終抽選が実施されませんでした。試験通過者=最終合格者となり、事前の対策を万全にして試験を突破できるかがいかに重要であることが分かります。

なお、出願の方法によっては、1日のうちに大泉・世田谷/竹早・大泉などの2または3校の受験ができるケースもあります。その具体的な方法については私たちの教室に問い合わせてください。

入試について

入試前の抽選後の二次試験は、2日間にわたっておこなわれます。他の学芸大附属同様、二次の願書受付順で当日の集合時間(番号)が決まります。試験は男児⇒女児の順に実施されます。番号によって3グループに分かれ、第1グループが8時20分から受付開始となり、以降1時間おきに次のグループの受付時刻となります。

1日目はペーパー、運動、行動観察 ペーパーは裏表に印刷されたものを1枚(お話の記憶・常識・欠所補充・運筆・数量など)おこないます。運動は音楽に合わせての模倣体操やケンケン・ケンパを含むリズムジャンプが頻出しています。行動観察はジャンケンゲームや集団絵画、ボール運び競争やカミコップ積みなど、お友だちとの協調性を見る内容が多いのが特徴です。いずれの内容も難問・難題は出題されませんので、ミスなく素早く取り組めることが大切です。
※2021年入試の運動は模倣体操のみでした。紙皿に絵を描くだけの簡単なお面作りが出題されました。

2日目はグループ面接と面接の待機中の作業があります。
グループ面接(口頭試問)で聞かれる質問例(2021年入試の内容を含む)
①名前を教えてください。
②お父さんとお母さんが笑うときはどんなときですか。
③ネコさんがウサギさんとけん玉で遊んでいて、渡そうとして落として壊してしまいました。ウサギさんは家に帰ってお母さんお父さんに何て言うと思いますか。⇒それを聞いてお母さんは何て言ったと思いますか。
④砂場で遊んでいたら、小さい子が来て遊んでいました。そこに小さい子のお母さんが来て注意してきました。何を注意してきたと思いますか。他
※面接の待機時間は間違え探しをして待ちます。①②のような質問はすぐに答えられるようにしておきましょう。③④のような質問は、実体験がない子の場合、返答できずに制限時間になってしまいます。日頃から自分で物事を考えて行動・発言する練習して、どのような質問でも素早く考えを答えられるようにすることが大切です。

そして、入試大切なもう1つのポイントは、「けじめ」です。試験中は6年生が楽しいアトラクションを見せてくれたり、楽しい音楽に合わせていっしょに踊ったりする時間もあり、受験生はおおいに盛り上がるようです。ですが、その後の試験や面接の待ち時間などではすぐに切り替えて、けじめをつけた行動が取れる子でないと合格は難しいようです。おそらく、そのあたりのメリハリがつけられるかどうかを見るためにあえて楽しい時間を作っているのではないかと思われます。